「赤ロム」「白ロム」とは
「白ロム」とはSIMカードが入っていないスマホのことです。通信会社の回線を利用して、通信・通話を行うためには、SIMカードが必要になります。また、wi-fiに繋げば、SIMなしのままインターネット通信ができるということも出来ます。また、安く購入できるため、スマホゲーム専用のスマホとして購入する人もいるようです。
「赤ロム」とは、ネットワーク利用制限にかかったスマホのことです。この携帯電話については、携帯電話の機種ごとにネットワーク制限を掛けるか判断しているので、この中古スマホについては、SIMカードを変えても通信や電話が出来ないということがあります。
SIMカードとは何か
SIMカードとは、携帯電話回線で通信・通話を利用するために必須となるICチップのことです。携帯電話の利用契約を締結する際にもらえるメモリーカードのような形のものです。
このSIMカードには、加入者を特定するための契約者情報が記録されており、これを電話番号と結び付けることで、通話、通信ができるようになっています。また、このSIMカードを差し替えるだけで、スマホの機種変更が簡単にできるというメリットがあるため、採用されています。
SIMロックとは
SIMロックとは、携帯電話会社がスマホを販売する際に自社の回線のみでしか使えない状態にしていることです。
一方、SIMフリーとは、携帯電話の販売会社以外の回線でも利用できるスマホということです。
SIMロックがかかっている場合、購入したSIMカードを入れても携帯電話会社の回線を使用できないということがありますので、注意する必要があります。
「赤ロム」を購入した際の解決方法
まず、赤ロムを購入した中古スマホショップに相談してみることが考えられます。チェーン展開しているような中古スマホショップである場合、交換や返金対応を行うようです。
購入したスマホショップが返品対応をしているか確認することをおススメします。
「赤ロム」を購入しないために
（1）個人間取引を避ける
赤ロムスマホについては、フリマアプリなどを通じて個人間で取引されていることもありますし、個人間で取引されている場合、交換や返品、返金に対応しないということがあります。そのため、個人間取引で中古スマホを購入することはやめましょう。
（2）購入時にネットワーク利用制限がかかっていないか確認する。
キャリアのサイトで製造番号（IMEI）を入力することによって、ネットワーク制限がかかっていないか確認することができます。これは、携帯電話の販売会社ごとに検索する必要があるため、ソフトバンクでは確認が取れないが、auでは白ロムと確認が取れたということがあります。携帯電話各社のサイトでしらみつぶしに確認しましょう。
これを行って、「×」又は「△」と表示された場合、赤ロムです。そのため、ネットワーク制限がかかるリスクの高い中古スマホであると言えます。そうでないならば、ネットワーク制限がかかっていないと言えます。
「黒ロム」について
「白ロム」「赤ロム」だけでなく、「黒ロム」というものもあります。これは、スマホの利用者がSIMカードを入れて現在利用している状態のスマホのことです。
この黒ロムについては、中古スマホショップでは通常販売されていません。
仮にこのような携帯電話を譲り渡したり、譲り受けたりした場合には、携帯電話不正利用防止法により罪に問われる可能性があります。
黒ロムについて携帯電話利用者の本人特定事項を隠ぺいする目的で、購入したと言える場合には、50万円以下の罰金が予定されています（携帯電話不正利用防止法19条）。
また、他人が契約名義人となっている黒ロムスマホを販売した場合についても50万円以下の罰金が予定されています（携帯電話不正利用防止法21条1項）。
